5月18日(日)総員45名は2台のマイクロバスに分乗し午前5時太田バスターミナル発。国道122号大間々〜足尾・日足トンネル〜いろは坂経由で半月山第2駐車場へ7時45分着。軽いストレッチの後、8時10分半月山登山道に入る。標高1500mのこの付近はまだ芽吹きはなく、白樺は棒状態で谷あいには残雪の冬の装い。僅かに山桜の開花とヤシオツツジの蕾と申し訳程度に開いた花びら、そしてオオカメノキの白い花だけが春を思わせる。クマザサの中をおよそ30分で1753mの山頂へ。今日はここから足尾細尾峠までの、およそ6時間の縦走コースを歩く。
茶ノ木平を目指し、途中第1駐車場で男体山バックに集合写真を撮ったが、ガスがかかって男体山は麓だけしか見えないが紅葉の絶景で有名な中禅寺湖の「八丁出島」は良く見える。10時30分茶ノ木平で早めの昼食をとり11時発。途中観瀑台、ガスで「音はすれども姿の見えない華厳の滝」を眺め細尾峠に向かう。低いクマザサの中を暫くいくと、先ずは萌黄色の落葉松の芽吹きとピンクのアカヤシヲ、続いて赤紫のミツバツツジの満開群落が、更にシロヤシオの蕾がチラホラ。更に行くと黄緑の新緑・赤紫のミツバ(三つ葉)ツツジ・真っ白いシロヤシオ(五葉つつじ)の群落がそして花のトンネルが延々と続く。黄緑色の新緑と花のコントラスト、桃源郷を思わせる素晴らしい景色に皆感嘆、カメラに夢中でなかなか先に進まない。
天候に恵まれ、このように多くの花の満開に出会える機会は滅多にない、絶好のチャンス。1時過ぎ漸く細尾峠着。完全舗装の旧細尾峠道をおよそ4km下りの軽快な足取りが続く、足元には可憐なムラサキケマン・横には真黄色のヤマブキや白いウツギ・上には黄色いウコンウツギが疲れを癒してくれる。付近一帯は新緑を通り越してすでに初夏の風景。午後2時国道122号沿いの駐車場に全員無事下山、冬から初夏の風景まで6時間に凝縮したドラマ・山旅は思い出を心いっぱいに残し、サンレイク草木「子宝の湯」で汗を流して幕となった。
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